カンダ ヒロシ
KANDA, Hiroshi
神田 洋 所属 メディアコミュニケーション学部 マス・コミュニケーション学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/03 |
形態種別 | 論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 民主々義は野球から
米国発プロパガンダの受容 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | Intelligence インテリジェンス |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 20世紀メディア研究所刊 文生書院 |
巻・号・頁 | (24),162-175頁 |
総ページ数 | 14 |
概要 | 1945年9月28日、「米國が日本に民主主義の何たるかを教へ込むつもりならば野球が一番よい」と主張する記事が読売報知と朝日新聞に掲載された。読売報知が「民主々義は野球から」と見出しを付けたこの記事は、ニューヨーク・ヘラルド・トリビューンの社説を同盟通信が翻訳し、配信したものである。本稿は日本でサンフランシスコ放送と呼ばれた米国のプロパガンダ放送の働きに焦点を当て「民主々義は野球から」が新聞に掲載された仕組みの解明を試みた。
記事は米紙に掲載される前にサンフランシスコ放送によって日本へ送られており、和訳記事配信のきっかけは、同盟通信が占領軍から受けた業務停止命令だった。またサンフランシスコ放送という語句が日米開戦を機に報道で多用され、戦後にプロパガンダを受容する素地となったことも明らかになった。「民主々義は野球から」の配信過程の解明は、日本が米国のプロパガンダを全面的に受容する過程を追う事でもあった。 |