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            トマル ユウサク
            TOMARU YUSAKU
           戸丸 優作 所属 センター 国際交流センター 職種 講師  | 
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| 言語種別 | 日本語 | 
| 発行・発表の年月 | 2018/03 | 
| 形態種別 | 論文 | 
| 査読 | 査読あり | 
| 標題 | 「大喜びするのに十分な脳が残されたら!」―サミュエル・ベケット『モロイ』の運動と補綴的道具あるいは思考機械― | 
| 執筆形態 | 単著 | 
| 掲載誌名 | テクスト研究 | 
| 掲載区分 | 国内 | 
| 出版社・発行元 | テクスト研究学会 | 
| 巻・号・頁 | (14),37-56頁 | 
| 総ページ数 | 20 | 
| 概要 | サミュエル・ベケット『モロイ』は1部と2部に分けられ、それぞれの主人公モロイとモランによる旅の顛末が語られるが、特に彼らの身体感覚についての描写が事細かに描かれている。身体感覚の描写はベケットが英語で書いた作品にも見られるが、フランス語作品では特に強調されている。ベケット作品における言語的変身と身体的変身は互いを引き受けており、身体性に着目した考察はベケット研究の領域でも盛んに行われてきた。本論文ではティム・アームストロングや田尻芳樹の補綴物あるいは補綴的身体についての議論、メルロ=ポンティの認識についての議論、ドゥルーズの生成変化についての議論などを参照しながら、身体性、感覚、運動という要素の分析を試みた。以上の作業を通じて、言語と一体となったような一人称の語り手兼主人公モロイとモランの造形のあり方を明らかにした。 |