オオワダ トモフミ   OWADA TOMOFUMI
  大和田 智文
   所属   社会学部 人間心理学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2026/03
形態種別 論文
標題 ポジティブ・ネガティブに関する感情価および個人内要因が再生成績に及ぼす影響
執筆形態 共著
掲載誌名 江戸川大学紀要
掲載区分国内
出版社・発行元 江戸川大学
巻・号・頁 (36),137-146頁
総ページ数 10
担当区分 筆頭著者,責任著者
著者・共著者 大和田智文・永田健太郎
概要 従来感情記憶に関する研究では,ポジティブ,ネガティブといった感情を伴う刺激に対する記憶(すなわち,感
情記憶)は,感情を伴わない記憶よりも優れているという一貫した結果が示されている。しかしながら,感情記
憶の中でもポジティブな記憶とネガティブな記憶のような,感情記憶同士の記憶差に焦点を当てた研究において
は一貫した結果が得られていなかった。そこで本研究では,このような対立する感情記憶間の再生成績に差が生
じるのか検討することを目的とし,調査を行なった。その際,江戸川大学人間心理学科の学生32 名(男性7名,女性23 名,回答しない2 名)を対象にGoogleForm を用いた調査を実施した。本調査では,独自に作成した架空のエピソードを刺激文(シナリオ)として用いた感情価(ポジティブ vs. ネガティブ)による再生成績の差の検討に加え,個人内要因(内向性および特性不安)が再生成績に及ぼす影響を検討した。その結果,特性不安が高いほど再生成績が有意に高い傾向にあることが示された。また,ネガティブ条件において,再生成績が有意に高い傾向にある項目がみられた。これには,たとえば不安患者にみられるような注意バイアスと類似の現象が関連していたのではないかと考えられた。すなわち,感情価にかかわらず,シナリオ自体に注意バイアスが向けられた結果と解釈することができる。このため,使用するシナリオや再生課題について再考の上,対立する感情記憶間の再生成績の差についてさらに検討を加えていくことが必要となる。