オオワダ トモフミ
OWADA TOMOFUMI
大和田 智文 所属 社会学部 人間心理学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/03 |
形態種別 | 論文 |
標題 | 集団同一視および行動価が内・外集団の行為者に対する態度および印象に及ぼす影響 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 江戸川大学紀要 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 江戸川大学 |
巻・号・頁 | (32),153-163頁 |
総ページ数 | 11 |
担当区分 | 筆頭著者,責任著者 |
著者・共著者 | 大和田智文・渡野邉真也 |
概要 | 近年,外集団に対するヘイトスピーチが深刻な社会問題となっている。こうした社会問題を踏まえ,本研究では,集団同一視の程度と行動価の違いが,内集団または外集団の行為者に対する態度および印象評定にどのような違いをもたらすかを検討した。その際,大学生81名(最終的な分析対象は男性48名,女性23名)を対象に質問紙調査を行った。検討の結果,行為者に対する対人場面およびSNS上での肯定的・否定的態度および印象評定に,集団同一視および行動価による違いがみられたが,行為者の所属集団(内集団 vs.外集団)による違いはみられなかった。このことは,外集団に対するネガティブな態度の顕在化が,評定者自身の所属集団への同一視の程度と関連して生じている一方で,行為者の所属集団が必ずしも関連しているわけではないことを示唆する結果といえる。したがって,ヘイトスピーチといった外集団に対するネガティブな態度の顕在化の検討に際し,今後はさらに評定者側の特性(たとえば,個人志向性 vs.社会志向性など)に着目する必要があるものと考えられる。 |