オオワダ トモフミ
OWADA TOMOFUMI
大和田 智文 所属 社会学部 人間心理学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/03 |
形態種別 | 論文 |
標題 | 犯罪への動機づけおよび対象価が行為者に対する認知的評価に及ぼす影響 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 江戸川大学紀要 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 江戸川大学 |
巻・号・頁 | (31),49-59頁 |
総ページ数 | 11 |
担当区分 | 筆頭著者,責任著者 |
著者・共著者 | 大和田智文・西山真司 |
概要 | 本研究では,本来は社会通念上責められる行為であっても,その行為が生じた背景や条件が異なった場合に,行為者に対する人びとの評価や態度に違いが生じるかを検討した。その際,大学生88名(男性56名,女性32名)を対象に質問紙調査を行った。本研究では,行為者の動機づけ2水準(「出来心による窃盗」vs.「経済的困窮による窃盗」),窃盗の対象物の価値(すなわち対象価)2水準(「低価値の漫画」vs.「高価値の参考書」)を要因とする2要因参加者間計画を用いた。検討の結果,動機づけが経済的困窮の場合は,出来心の場合よりも視点取得が有意に高くなる傾向がみられた。また,出来心の場合は経済的困窮の場合よりも否定的態度が有意に高くなる傾向がみられた。以上より,社会通念上責められるべきである窃盗行為において,行為者の動機づけの違いが,その行為に対する人びとの判断を左右する可能性が示唆された。 |