オカダ ダイスケ   OKADA DAISUKE
  岡田 大助
   所属   センター 基礎・教養教育センター
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2022/02
形態種別 論文
査読 査読あり
標題 親鸞『教行信証』における因果応報と縁起について 阿闍世救済の物語と三願転入の照応に注目して
執筆形態 単著
掲載誌名 国際哲学研究
掲載区分国内
出版社・発行元 東洋大学
巻・号・頁 (11),223-231頁
総ページ数 8
概要 親鸞の主著『教行信証』信巻における『涅槃経』からの引用で辿られる阿闍世救済の物語において、阿闍世が因果応報に基づく自業自得という考えのみにとらわれ、父殺しの報いで地獄に堕ちるしかないと思い込んでいたのを、耆婆や釈迦は、自業自得はそれとして認めつつ、阿闍世の父殺しを、縁起的な見方から、あらゆる事物事象との多種多様な連関によって生じたものと示すことで、救ってみせる。これは、仏教史で問題となってきた因果応報と縁起の緊張関係について、親鸞がその解決案を示したものと見ることができる。
そして、このような物語の解釈は、親鸞の三願転入説と、因果応報へのとらわれについては十九、二十願に、縁起による救済については十八願の他力による救済に照応する。このように見ると、十八願に対応する他力の概念は、阿弥陀仏の本願力だけというよりは、それに動かされた他の人々も含むものへと拡張される。